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ツールレビュー

学生フリーランスが毎日使っているAIスタック 2026年版 — 採用理由と併用構成

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「どのAIツールを使えばいいですか」と聞かれることが増えた。私は慶應理工3年の学生で、フリーランスの制作業務と自作の自動化基盤の両方を毎日動かしている。この記事ではその運用で実際に使っているツールと、なぜそれを選んだかを公開する。

アフィリエイトリンクは一切含めていない。全て自腹で課金していて、使ってみて残ったものだけを書く。

結論: 7ツール体制

コア7つに絞り込んだ。

用途採用ツール月額(円換算)
コード生成・自動化指揮Claude Code(CLI)約3,000円(従量)
コード編集エディタCursor約3,000円
知識・業務管理Notion約1,500円(有料プラン)
サイト・アプリ公開Cloudflare(Pages / Workers)0〜1,000円
ブラウザ自動化Playwright(OSS)0円
デザイン制作Canva Pro約1,500円
動画編集FFmpeg + HTMLレンダリング(OSS)0円

合計で概ね月1万円以内。これで制作・自動化・公開・配信まで全て完結する。

選定基準

ツール選定で守っているルールが3つある。

  1. 1日1回は触るか: 週1しか使わないものは削る
  2. API/CLIがあるか: GUIだけのツールは自動化できないので捨てる
  3. 代替の選択肢があるか: 1社ロックインは危険。必要なら別ツールに逃げられることを確認

この基準で、過去に採用したが捨てたツールも含めて以下で解説する。

Claude Code — 作業の指揮系統

採用理由は「対話ではなくCLI統合」だ。ブラウザでChatGPTと対話するスタイルは、実務の開発フローでは流れが切れる。Claude CodeはターミナルからGit・ファイル操作・テスト実行まで全部できるので、AIを呼ぶために別ウィンドウへ切り替える必要がない

使い方の核

  • プロジェクトルートに CLAUDE.md を置いて、ルール・構造・禁止事項を書く
  • 作業の最初に CLAUDE.md を読ませ、その後は対話で指示するだけ
  • hooks機能で「セッション開始時に特定ファイルを読む」を自動化

捨てた選択肢: ChatGPT Plus 単体運用

2025年は ChatGPT Plus を主軸にしていた。だが「ブラウザでコピペする」オペレーションは、コードベースが大きくなると破綻した。Claude CodeならGit差分を直接見せられるので、コンテキストを人間が運ぶ必要がない。

Cursor — コードを書くエディタ

VSCode フォークのAIエディタ。Tab補完と、ファイル横断のリファクタが強力。

Claude Code と Cursor の使い分け

混乱しやすいので明記しておく。

  • Claude Code: プロジェクト全体の設計・多ファイル編集・自動化の指揮
  • Cursor: 目の前のコードを書く・読む・リファクタする

両方を同時に使う。Claude Codeに「全体の計画」を任せ、細かい実装はCursorで手動で書く。逆にCursorの提案で行き詰まったら、Claude Codeに「今このファイルどう思う?」と聞く。

捨てた選択肢: GitHub Copilot 単体運用

Copilotはインライン補完には強いが、「ファイルを読んで要約して」「この関数を別ファイルに分けて」のようなタスクは Cursor / Claude Code の方が速い。併用するほどの差別化要因がないので Copilot は解約した。

Notion — 業務の記憶装置

Notionは「案件管理 + クライアント履歴 + 学習ログ」の3役。

なぜスプレッドシートではなくNotion

クライアントごとにページを作り、やりとり履歴・納品物・請求状況を1画面で見られる。スプレッドシートはセル単位の情報、Notionはオブジェクト単位の情報という違いで、後者の方が個人事業主の記憶に合う。

API連携で効くポイント

NotionはAPIでページ作成・更新が可能。私は automation-v2 から直接 Notion にクライアント履歴を書き込めるようにしている。手動入力を減らすとデータが育つ。

捨てた選択肢: Obsidian

Obsidianはローカル派のエンジニアに人気だが、API連携の薄さと、外部から書き込めない点で個人事業主のワークフローには合わなかった。個人メモならObsidian、クライアントDBならNotionという棲み分けに落ち着いた。

Cloudflare — サイトとアプリの公開基盤

agentivecc.com も Cloudflare Pages で動いている。理由は3つ。

  1. 無料枠が異常に広い: 月10万リクエストまで Workers が無料
  2. グローバルに勝手に配信される: CDN設定不要
  3. Wrangler CLI がシンプル: ターミナルから wrangler deploy で即公開

捨てた選択肢: Vercel

Vercel は DX が洗練されているが、無料枠で商用利用に踏み込むとすぐ有料ライン(月$20〜)に入る。Cloudflareは個人規模ならほぼ無料で済むため、コスト構造が段違いだ。Next.js前提の開発ならVercelを選ぶが、Astro/Reactを素直に出すだけならCloudflareで十分。

Playwright — ブラウザ自動化

クラウドソーシング3サイトのスクレイピング、応募フォームへの送信、録画などを全てPlaywrightで書いている。

Selenium / Puppeteer を選ばなかった理由

  • Selenium: 古い。セットアップが重い
  • Puppeteer: Chrome専用。Playwrightは Chrome/Firefox/WebKit 全部動く
  • Playwright: ストレージステート保存が1行で済み、codegen で操作を自動スクリプト化できる

playwright codegen は特に強力で、ログインを自動で録画してスクリプト化できる。私は regen_storage.bat というワンクリックでこれを呼ぶようにしている。

Canva Pro — デザイン生産

Canvaは「Figmaほど自由ではないが、Figmaより10倍速い」位置にいる。

Figma ではなく Canva を選ぶ時

  • クライアント納品デザイン: Figma(こまかい指定が要る)
  • SNSテンプレ・量産バナー: Canva(差替え運用が楽)
  • 自分用の資料・ポートフォリオ: Canva(速さが勝る)

使い分けのコツは「後でクライアントが自分で差し替えするか」で決めること。クライアント編集を想定するなら Canva。

FFmpeg + HTMLレンダリング — 動画編集

動画編集ソフトは使っていない。代わりに HTML + CSS でアニメーションを書き、Playwrightで録画して FFmpeg でMP4化している。

HTML/CSS(アニメ定義)
  → Playwright(1920x1080で録画)
  → FFmpeg(MP4変換 + 音声合成)
  → 納品

メリットは「コード管理できる動画」という点だ。色・テキスト・尺を1行の変更で書き換えられる。Premiere Pro と比べると表現の自由度は落ちるが、量産案件には勝る。

捨てた選択肢: Adobe Premiere Pro

月3,000円超の継続コストに見合うだけの編集量がなかった。実際には年数本しか本格編集しないので、必要なときだけ無料期間で済ませられる。

併用しない理由が問われるツール

「なぜこれを使わないのか」をよく聞かれる3つを先回りで書いておく。

  • Make(旧 Integromat)/ Zapier: GUIの自動化は最初は楽だが、複雑化すると読めなくなる。私はPythonスクリプトで直接書く方が保守性が高い
  • Airtable: Notionのデータベースで十分。2サービス課金する理由がない
  • ChatGPT Plus: Claude Code と用途が重複。どちらか1本で足りる

定期的に見直す

このスタックは固定ではない。月1回「このツール本当に使ってるか」を棚卸しする。使っていないものは即解約する。これを続けないと月額課金が5000円くらい簡単に膨らむ。

次の記事

このサイトでは automation-v2 という応募自動化基盤の解説シリーズを書いている。実際にこのスタックをどう組み合わせて1つの運用基盤にしているか、第1回で全体構造を公開しているので合わせて参考にしてほしい。

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Agentive 編集部

AIエージェントを実際に使い倒す個人開発者。サイト制作の自動化を実践しながら、その知見を発信しています。